ピアノ探しジャーニー④
かなり時間が経ってしまい、書く方も読む方も「この話はもうどうでもいい。忘れた。」という気持ちでしょうが、三日坊主常習犯の私は己を変えるために書き切ります!(大袈裟)
このつづきだよ。
A市にあるおっさん指定のギャラリーに行くことになり、ウキウキしてGoogle mapにそのアドレスを打ち込んだら、高速使って20分弱の所にあることが判明。
順調に走り続けてそろそろ目的地に着くであろう頃に、少し不安に襲われる。
何故ならばそこはこんな感じの家が建っている住宅地。
こんな個人の家ばかりがが建っているエリアにギャラリーなんて存在するの?
そしてナビは言ったのである。
「目的地に到着しました。」と。
家じゃん!!!
どっからどう見ても個人の家じゃん!!
夫にも住所間違ってないか?と聞かれて、おっさんのビジネスカード確認するも、ストリートアドレスも、家の番地も間違いない。
ギャラリーってなに?
どうしたらいいの?と思っていた時に夫が
「あの人来たよ。」
とおっさんの車が後ろからやってきたのを見つけたのです。
私達の車の後ろに止まって、下りてきたおっさんはニコニコしながら一言
「速いね。すぐにわかったかい?」
・・・・・・・・・・・ここなんかぁ~いっ!!!
ギャラリーって、ここなんかいっ!!!!
おっさんは私達を家の中に入るように誘導しまして
娘は学校からのコールがあるからと車の中に残りました。
おっさんの家の中に入って直ぐ、ピアノ3台がありました。
しかしおっさんはピアノの話では無く宗教の話や
おっさんが自分で家の中を改装しているっていう話をして
その改装している場所をを「見たいかい?」と言いだしまして、私達は無言。
よせばいいのい夫が話を合わせるから、おっさん調子にのってまた改装作業の話に戻り
「見るかい?」って数回言うもんで
もう面倒くさくなって、最後には「はい」って言ってしまったんだわ。
そしたらおっさん、ガレージ兼作業場に連れて行き説明始まりました。
お風呂のタブとかトイレの便器とか木材とかありまして
自分1人でやってます!って話してたんですが・・・・・・
この風呂場やトイレの取り付けか終わる日が来ることは無かろう、と私は思いました。
それよりなにより、ピアノ!!!!
KAWAIのピアノだよ!
「どれがそれなんですか?」と訪ねる私に、これだよと指さしたのが
もうね、蓋開けて写真撮る気も無いです。
コロナ禍でレストランなどテイクアウトしか出来ない(昨年の夏の出来事なので)など緊急事態宣言があけてすぐのこの時期に、見ず知らずの赤の他人の家で私ら何やってんの?
おっさん、いきなりピアノ弾きますって言い出しまして、私らに聞きたいか?って聞いてきたの。
「聞きたくないです、全然聞きたくないです。帰りたいです。」
と言ってみたい。
娘が車の中で待ってますから・・・・とやんわりと帰ります宣言したら
うちのバカ旦那「まぁまぁまぁ・・・」と言い出しまして・・・・・訳がわからない。
お前このおっさんに何か弱みでも握られてるわけ?意味がわからないわ。
おっさんは私に椅子を勧めてきまして、座っておっさんの演奏を聴きました。
感想・上手いのかなんなのかわからない。ただ言えるのは私よりは全然弾けます、はい。
以上。
終わった瞬間、「本当にもう娘が待ってますんで失礼します」と言って帰ろうと外に出たら、おっさんが「パン食べないかい?持って帰りなよ。」ってパンを手に持って出てきたの。
おっさんよ、コロナで世界が緊急事態なんだよ!
6フィート離れてなきゃいかんのよ!
Stay Homeなんだよっ!!!!
そのパンにコロナが付いてるかもしれんのよ。
と腹の底で思いながら、笑顔で「ありがとうございます。でもコロナなのでおじさんが食べてくださいね。お気持ちだけ受け取っておきま~す。今日は本当にありがとうございました。」
と言って車に乗り込み、その場を後にしました。
この出来事は一体なんだったんだ?
あまりにも悶々としすぎて、このままでは帰れない!ちょっと検索してみたら、この街のピアノギャラリーが車で5分の所にあるというので、夫に聞いてみたら二つ返事で”OK"が出たので寄ることにしました。
5分後・・・・・・・これだよ!これがギャラリーだよ!!!!
というピアノが何台もあるギャラリーに私達は着いたのです。
そこのスタッフさんは
「どのピアノも弾いてみていいですよ。聞きたいことがあったら何でも聞いてください」
とフレンドリー。
他のお客さんのピアノ演奏に聴き入ってしまう、超初心者の私。
このギャラリーに来てピアノの事を全くわからない我が夫までもが
「これだよ、これ!ギャラリーってこういう場所を言うんだよ!」
と言ってテンション上がってる🤣
メーカー関係なく色々なピアノが沢山ありまして、それがまた楽しかった!
やはりお値段が立派でしたが、これで夫もピアノは$350や$750とかで買える代物ではない、ということを学んだようです。
ここのスタッフさんとも話をして、少し知識がついたようだし。
これもあのおっさんがいてくれたおかげですかね。
人生に無駄な事は何も無い👍(多分😅)
しかし、まだピアノは見つからないので⑤につづく。
長くてすみません。